今日読んだ本

神林長平 著「狐と踊れ」(新版)

「奇生」はかなり気に入った。無行動人間の下りとかなるほどなーと思ってしまった。

昨日読んだ本

沢木耕太郎 著「旅する力 深夜特急ノート」
深夜特急は高校の頃地理の先生に強力に勧められて読んだ。確か私が小説以外の本にも手を出してみたいが何か面白い物はないかと尋ねたところからだと記憶している。
先生はこの作品の熱烈なファンだったらしく、私にこの本を薦めたと思ったら次はしばらく地理の授業がドラマ「深夜特急」の鑑賞会になっていた。
6巻まで読み終わったことを先生に告げると「旅に出たくなってこないか?」と聞いた。
これに対し私は「そうでもないです」みたいなことを答えたと思う。
逆に自分はこれを読んで国外に出ることが恐ろしいと感じたのだ。まず言葉が通じないから正確なコミュニケーションがとれない。それに外国人旅行者はその国のルールの外にいる(ような気がする)。
何かあっても助けてくれる者はいないだろう、そんな中に飛び込むのはあまりに危険じゃないか、そう感じた。
暖かい布団とうまい飯があればそれでいいじゃないか、それが保証されてない外へわざわざ行くことはないだろうと思って「そうでもない」と答えた。
だが今回そんな「深夜特急」ともう一度向かい合う機会が出た。
6年越しに向かい合い、今になって「旅に出たくなってくる」という感じが理解できる。
本編も久々に読み直してみようかと思った。